インテルに続いてミランもオーナーチェンジ…まずはDFラインの強化を
以前から噂されていましたが、ミランが売却されるようです。
具体的には、シルヴィオ・ベルルスコーニさんが保有株式の大半を売却して筆頭株主の座を下りるようで、ベルルスコーニさん自身は一応20%株主に留まるようです。
ただ、経営からは完全に手を引くそうで、今後のチーム運営は新オーナー主導になるようです。
売却先はインテルと同様、中国企業だそうで(具体的な企業名やオーナーは、書いている時点では不明)、ミラノの名門2チームが両方とも他国籍の企業にオーナーが変わるというのも驚きですが、同時に中国企業の勢いとサッカークラブオーナー市場の過熱ぶりを感じます。
私がイタリアのサッカーに魅せられた頃に、ちょうどベルルスコーニさんがミランのオーナーになって、それから30年にわたって
「ミランと言えばベルルスコーニ、ベルルスコーニと言えばミラン」
ぐらいに、ベルルスコーニさんがミランの名物オーナーとして君臨していたので、
「ああ、一つの時代が終わるんだなぁ……」
という思いもします。
ベルルスコーニさんは現在79歳。30年間ミランのオーナーだったわけで、ミランのオーナーになって、オランダトライアングル(フリット、ファンバステン、ライカールト)やアリーゴ・サッキ監督を招聘してミラン黄金期を築き始めたのが50歳前後のことだったんだと振り返ると、凄いオーナーだったんだなぁと改めて感じます。
冷静に考えてみて、30年間もオーナーを続けていたことがすごいです。
本業のビジネスで築いた豊富な資金がベースだったとはいえ、大物選手の獲得や有望な若手の育成もやってきたわけで、ミランが今もサッカー界のメジャーブランドであり続けているのは(今あんな感じだけど…(^^;))やっぱりベルルスコーニさんの手腕によるところも大きいと思うのです。
そんなわけで、オーナーが変わってミランがどうなるのかは、ちょっと……いや、かなり気になるところです。
少なくとも現状より強いチームになって、スクデット争いに絡んでほしいです。
ただ、新オーナーの熱の入れ加減だったり、獲得する選手の実力を見極める監督やスカウトの能力だったりと、いろんな要素が絡むので、どうなりそうか正直分かりません。
一つだけ望むなら、GKのドンナルンマは大事に育ててほしいです(笑)。
ドンナルンマは「ブッフォンの後継者」候補筆頭と言っていいでしょうし、マヌエル・ノイアーを超える可能性を感じるぐらいの恵まれた体格と素質があると思っています。ブッフォンがそうだったように、若いうちから優秀なDFラインと守備を固めて、最後方からの指示や連携に磨きをかけていってほしいなぁと。
まだ17歳。しっかり成長すれば4年後のEUROが「メジャーデビュー」の良いタイミングでしょう。
そんなわけで、誰だか分からないけど(笑)ミランの新オーナーには、まずはDFラインの強化を望みたいです。
できればイタリア人選手で固めてほしいです。そうすればユベントスのように、GK&DFがそのままイタリア代表ということになりうるので。
自分で書いておきながら厳しい注文です(苦笑)。